業務内容
鮮魚仲卸
 徳島魚類のメイン業務です。徳島市沖洲にある徳島市中央卸売市場内に所在し、鮮魚を中心とした魚貝類の仲卸を行っております。四季折々のバラエティに富んだ徳島の魚を中心に、他府県や海外からの魚貝類も取り扱っております。ご注文いただいた商品を取り揃えるだけでなく、セリ買いの魚も店頭にところ狭しと並べ、場内の仲買随一の品揃えの中からご希望の商品を選んでいただけるようにと常に心がけております。
鮮魚だけでなく、真空パックされた使いやすい商品や全国に誇れる地物のウニなど、特種品と呼ばれる加工製品などの取り揃えも市場の中でトップの品揃えを自負しております。また、毎日の魚の入荷だけでなく、自社にて活魚水槽をもち、主に高級魚を中心に活魚をストック。荒天などにより入荷のなかった魚についてもできる限りお客様のリクエストに応えられる体制を敷いております。
ある日の徳島魚類の店前風景。その日市場に入荷したほとんどの魚種を網羅するその品揃えは仲買トップを自負しています。 マグロの売り場。国内・海外を問わず各種のマグロが入荷します。メインは生マグロです。近年話題の大間のマグロや戸井のマグロを徳島で初めて扱ったのも徳島魚類です。
配送
 市場の新鮮な魚貝類を毎日入手したいが距離的・時間的に制約が多くなかなか足を運べない、というお客様には電話やFAX注文を承っております。相対商品やセリ買いなどで商品を揃えたのち、自社の保冷車での配達を行います。保冷車は近距離用の軽自動車から通常仕様の普通1トン保冷車、そしてスーパー様など大量の商品を搬送するための大型2トンや4トン保冷車と、用途に合わせたトラックを多数保有しております。

 さらには活きたままでの納入を可能とする活魚車も2トンクラスから大型28トンまで所有し、お客様店舗内の活魚水槽まで活きたままで魚を届けられます。

徳島県下の各エリア別に保冷車を配備。セリが終わると各担当者がエリア別に配達に出かけていきます。 配達用の保冷車は1トンクラスがメイン。他にも小回りのきく軽保冷車から2トン、4トンクラス、さらには活魚車まで所有します。
県外デリバリー
 
徳島の豊かな海の幸を求めるお客様は県内の方ばかりとは限りません。徳島魚類ではそうした県外のお客様に対するデリバリー体制を構築しています。現在は主に近隣の香川、高知、大阪、京都、岡山といった府県のお客様に対してほぼデイリーの発送を行っております。長距離になるぶん、時間的、コスト的にデメリットが生じることもありますが、可能な限りの手段を講じて毎日の発送を行い、多くのお客様にお喜びいただいております。
県外配送には2トンや4トンの大型保冷車を使用。ETCも装備し、迅速な配送を心がけています。関西一円ならば即日の納品が可能です。 ご要望に応じて活魚の配送も行っています。まずは当社までご連絡ください。
県外発送
 さらには県外エリアに徳島の魚貝類をお届けすべく、関西、関東の主要な卸売市場に向けて多くの魚を発送しております。遠くは東京築地市場にも「徳島魚類」のパーチのかかった魚たちが届けられており、多くのお客様のお手元に徳島の魚が届けられているのです。
東京の築地市場で見かけた徳島魚類から出荷された魚。これはグチですが、他にも多種多様な魚を県外向けに出荷しています。 ほかにも活魚車を使用して活きたままの魚を県外に発送しております。特に大阪の天神祭や京都の祇園祭の頃には当社から数多くのハモも出荷されます。
 特に活きハモは徳島が全国一の水揚げを誇っており、またそのおいしさは関西、特に京都の料理人に認められた存在です。5月から9月頃にかけては、徳島魚類の20トン活魚車が連日のように大阪と京都の中央市場にハモを運んでいます。

 大阪の天神祭、そして京都の祇園祭の頃になると、ピストン輸送が続きます。ちなみにハモの取扱高では、徳島魚類は全国トップの実績を持っています。

鮮魚運送
 徳島魚類が新たに導入した大型活魚車を活用した、活魚の運送事業も行っております。運送事業を行うにあたり、当社では運送業務免許(青ナンバー)を取得いたしました。日本国内の数多くの産地より、新鮮な魚を活きたままで徳島まで配送。活魚槽の海水を常にそれぞれの魚に適した水温に保つための冷却装置に加え、冬場に威力を発揮する水槽ヒーターを備えた大型活魚車は最新型のエアサスペンション装備型。長距離を走っても積み荷である魚への負担を最小限にします。さらに魚を扱う会社のトラックなので、ドライバーも魚の扱いには熟知したプロフェッショナル。このため「徳島魚類のトラックで運んだ魚は非常に質がよい」という評価をいただいております。
2003年に導入された日野28トン活魚車の1号車。海水の冷却だけでなくヒーターによる加温も可能。海外での運行の可能な電圧コンバーターまで装備しています。カーナビとETCももちろん装備。
1号車と双子の2号車。こちらはブルー地に白いロゴマークで、1号車とはネガとポジの配色パターン。主要装備は1号車と同じとなっています。
先に導入された2台の大型活魚車のノウハウを投入し、さらにいまの活魚車に求められているスペックを盛り込んだ3号車。4槽の水槽を備え、それぞれの水槽の水温を独立して調節可能。運転席からリアルタイムに水槽内をカメラの映像で確認できるモニタリングシステムも装備しています。
鮮魚加工

 徳島魚類では、市場内の自社加工場を活用した魚の加工も行っています。毎日入荷する魚を迅速に腹ぬき、ウロコ取り、3枚おろしといった状態に加工、また要望に応じて真空パックも行えます。(別途料金が必要です)また旬の魚を加工した後にマイナス40℃の急速冷凍庫で瞬間凍結した状態で保存しているので、旬の魚を年間を通して季節に関係なくお届けすることも可能です。(冷凍製品のストックにつきまして季節や漁獲量によりバラツキがありますので、当社までお問い合わせください)

徳島魚類の加工部スタッフは10名。皆包丁の達人揃いです。スピーディーに様々な魚をさばいていきます。さばいた後の真空パッキングや急速冷凍を自社内で全てこなせることも徳島魚類の特徴のひとつです。 加工製品の一例。これは地物アナゴ開き。開いた後、サイズ別に規格を分けて真空パック。さらに急速冷凍をかけてから出荷します。
主にハモ等の加工を行うために新設された第2加工場。ハモの迅速な加工に活躍する割裁機や自動骨切機を導入しており、年々加工規模は増大しています。
おまかせ鮮魚ボックス

 近年の鮮魚物流の新たなトレンドとして注目されているのが「鮮魚ボックス」という形態でのデリバリーです。これまでの市場流通での常識であった「単魚種・箱単位」での物流=大量・多品種あるいは大量・少品種ではなく、1つの箱の中に様々な鮮魚を少しずつアソートで盛り込む=少量・多品種での配送スタイルです。

 物流センターを持つ大規模チェーンでは大量に仕入れた多品種の鮮魚を、センター機能により仕分けをして店舗に配送することが可能ですが、単店舗経営の量販店、あるいはオーナー経営の飲食店などでは「多くの種類の鮮魚を少しずつ仕入れたい」というニーズがあります。これに応えるひとつの解となるのが「おまかせ鮮魚ボックス」という物流スタイルです。最近では大規模チェーン店においてもセンター機能の集約化や省力化を進めるためにこの鮮魚ボックスを活用するケースも増えています。

 徳島魚類ではこうしたニーズに応えるべく、新たな事業のひとつとしてこの鮮魚ボックスへの取り組みを本格化しています。全国的に見ても希なほど多くの魚種が入荷する徳島市中央卸売市場に集まってくるバラエティに富んだ近海魚を活用し、お客様のご要望に合わせた形でボックスに詰め合わせます。もちろん使用する鮮魚は徳島の近海で水揚げされた高鮮度の地魚たち。すでに全国各地のナショナルチェーン、地域チェーンストア、飲食チェーンさまなどでご活用していただいており、高い評価をいただいています。
 またデリバリーにおいても、全国の中央市場の間を網の目のように走る「市場トラック便」を活用した迅速かつ低コストな物流を使用することも可能。市場便以外にもこれまでのノウハウからクール宅配便、エアー便など様々な物流手段を活用して全国各地への配送を実現しています。また、すでに海外への発送も毎日行っています。
おまかせ鮮魚ボックスの一例。約10キロ、12〜15魚種の地魚を詰め合わせたものです。これだけの種類の高鮮度・高品質の地魚を1つの箱に詰めて即日〜翌日着でお届けすることが可能です。(天候や水揚げ状況によりお届けできないこともございます) こちらは約5キロ、5魚種前後を詰め合わせた鮮魚ボックスの例。お客様のニーズにできる限りお応えするため、担当スタッフたちは発送日の前から当日の水揚げや入荷状況を情報収集し、セットの立案をします。梱包や発送形態など細かな気配りや鮮度維持のためのノウハウを駆使して発送いたします。